電気式コーン貫入試験
電気式コーン貫入試験(CPTU)は、地盤の力学・物理特性を把握することを目的とした試験です。機械式コーン貫入試験やポータブルコーン貫入試験が間隙水圧の影響を考慮しないコーン貫入抵抗qcのみを測定するのに対し、CPTUでは三成分(コーン貫入抵抗qc、周面摩擦fs、間隙水圧u)を計測することができ、多様な地盤情報に基づく信頼性の高い地質構成を知ることができます。また、電気式コーン貫入試験の特長は、測定値を連続的に得られることで、粘性土層と砂質土層の互層といった地盤の詳細な堆積構造を知ることができるという利点があります。
調査・試験内容 | 規格 | 主な使用目的 | 備考 |
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電気式コーン貫入試験 | JGS 1435 | 地盤構成および土の力学的特性の推定液状化判定 |
調査詳細
地盤構成や土の力学的特性の推定等を目的とし、専用貫入車(ジオプローブ6610DT)を用いて、ロッドの先端に取り付けたコーン貫入試験器を地盤に貫入していき、三成分(コーン貫入抵抗qc、周面摩擦fs、間隙水圧u )を原位置にてリアルタイムで連続的に計測します。アンカーによって貫入車を固定し貫入するため、大きな玉石や砂礫地盤等には適用しがたく、砂質土や粘性土といった、N値20程度までの地盤に適用可能です。