配合試験(地盤改良)
地盤改良工事では、浅層・中層・深層などの各種地盤改良工法の施工に先立ち、配合試験を実施します。改良する土のサンプルに対して、セメント系固化材や生石灰を混合して固化させ(試験練り)、圧縮強度試験を実施しています。
地盤改良施工後の強度確認のため、一般にチェックボーリングが行われます。チェックボーリングで採取した試料の圧縮強度試験も実施しています。
また、円柱形の供試体として自立しないような軟弱土に対しては、ベーンせん断試験も行っています。
試験項目
試験名 | 規格 | 最短 試験日数 |
試料必要量 | 備考 |
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室内配合試験(締固めをしない供試体作製) | JGS 0821 | 2 | 5kg程度(φ50mm) | 1土質×1固化材×3添加量×3供試体=9本 |
室内配合試験(一軸圧縮) | JIS A 1216 | 材齢による | 直径の2倍程度の長さ | φ35~φ150mmの円柱供試体 |
ベーンせん断試験 | – | 2 | 試験練後3kg程度 |
試験詳細
- 室内配合試験(締固めをしない供試体作製)JGS 0821
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ソイルミキサーによる攪拌状況です。
- 室内配合試験(締固めをしない供試体作製)JGS 0821
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主に安定処理土の一軸圧縮試験に用いる事を前提としています。
比較的含水比の高い粘性土を対象とし、粉体攪拌からスラリー攪拌による改良土を簡易モールドを用いて供試体を作製します。
- 室内配合試験(締固めをしない供試体作製)JGS 0821
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20℃±3℃に保てる恒温養生室を完備しています。
- 室内配合試験(一軸圧縮)JIS A 1216に準拠
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セメント・セメント系固化材・石灰等を用いて土を安定処理する際の強度と添加量の関係を把握する目的で実施します。
一般的には事前配合試験で圧縮強度試験を行い、現場添加量を求めます。また、現場施工後の強度確認(事後チェックボーリングなど)も行っています。
- ベーンせん断試験
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土のせん断強度を求める試験で、供試体準備段階での乱れの影響を受けにくく、スラリー攪拌後の改良土など自立しない試料(一軸試験が行えない状態の試料)が主な対象になります。改良直後から時間経過による強度の確認が行えます。